こんにちは!シート専門店「JIMENCE(ジーメンス)」です。
Amazonや楽天などでキャンプ用のグランドシートを検索すると、最近は「厚手」を謳う商品がたくさん出てきますよね。「似たような商品がいっぱいあって、どれを選べばいいか分からない…」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自社で様々なサンプルを制作・テストしてきたJIMENCEが、「そもそも厚手グランドシートって何がいいの?」という基本から、裏面の防水加工である「PVCとPUコーティングの決定的な違い」について、開発の裏側を交えながら詳しく解説していきます!
1. そもそも「厚手のグランドシート」とは?

一般的にテントやタープの付属品として付いてくるグランドシートは、「210D(デニール)」程度の素材が主流です。ブルーシートより少し薄手でしなやかですが、軽いため風が吹くとフワッと持ち上がってしまうことがあります。

一方、JIMENCEで扱っている厚手タイプは「1000デニール」という非常にしっかりとした素材を使用しています。(※デニール=糸の太さを表す単位)

シャカシャカとした質感ではなく、ズッシリとした重厚感があるのが特徴です。この「厚手」ならではのメリットは大きく3つあります。
- 風で飛ばされにくい:自重があるため、設営時や撤収時にめくれ上がりにくい。
- 荷物の仮置き場に最適:車から荷物を下ろした際、とりあえずドサッと置けるタフさ。
- 「見せるシート」として映える:パップテントやワンポールテントなど、インナーテントを使わないスタイル(フロアレス)の際、シート自体が主役級の無骨でかっこいい雰囲気を演出してくれます。
最近はこの「見せるスタイル」で厚手シートを選ぶキャンパーさんが非常に増えています。

2. 裏面の防水加工選び:PVCか?PUコーティングか?
厚手のグランドシートを選ぶ際、もう一つ重要なポイントが「裏面の防水加工」です。主にPVC(ポリ塩化ビニル)とPU(ポリウレタン)コーティングの2種類が存在します。
JIMENCEで商品を開発する際、両方の素材で試作品を作り、徹底的に比較テストを行いました。その結果、私たちは「PUコーティング」を採用しています。
なぜPVCを見送り、PUコーティングを選んだのか?それぞれの特徴とリアルな検証結果をお話しします。
試作品で分かった「PVC」の弱点

PVCは、漁師さんが着るカッパにも使われるほど防水性が高く、安心感のある素材です。表面はツルツル、テカテカとしたビニールのような質感をしています。
しかし、テストをしていく中でいくつか見過ごせない問題が発生しました。
- 強烈な匂い:工場や個体によって品質にバラつきがあり、車の中に積んでおくとツンとした化学的な匂いが充満してしまうサンプルがありました。
- 張り付きと剥がれ:夏場の高温時に折りたたんだシート同士が張り付いてしまい、広げようとした際に防水面ごとベリッと剥がれて壊れてしまうことがありました。
- 乾燥によるひび割れ:長期間保管しておくと、折り目の部分などから乾燥してひび割れてしまうケースも見られました。

もちろん、高品質で匂いや劣化のない素晴らしいPVCも世の中には存在します。しかし、品質のブレを完全に無くし、お客様に100%安心して使っていただけるPVC素材を見つけることが難しかったため、採用を断念しました。

JIMENCEが「PUコーティング」を選んだ理由
一方、PUコーティングはポリエステル素材の上からコーティングを施したもので、PVCほどツルツルしていません。
私たちがこちらを採用した最大の理由は、「品質が非常に安定しているから」です。PVCのように急に張り付いて剥がれたり、突然使えなくなったりするリスクが圧倒的に少ないのです。キャンプで使う上での防水性も全く問題ありません。
PUコーティングの唯一の弱点とは?
ただし、PUコーティングにも「加水分解」という弱点があります。 濡れたまま長期間放置してしまうと、独特の匂いが発生したり、徐々に防水性が落ちてきたりします。(古いテントなどで経験がある方もいるかもしれません)。
しかし、PUコーティングは昔からテントやタープの裏面加工として使われ続けている、非常に歴史と実績のある製法です。急激に劣化して破れるようなことは考えにくく、しっかり乾燥させて保管すれば数年間は十分実用範囲として活躍してくれます。
まとめ
厚手(1000デニール)のグランドシートは、タフで風に強く、サイトの雰囲気をグッと引き締めてくれる頼もしいキャンプギアです。
そして長く愛用するためには、見た目だけでなく「裏面の素材」にも注目してみてください。JIMENCEでは、急な劣化トラブルが少なく、品質が安定している「PUコーティング」にこだわってシートづくりをしています。
グランドシート選びで迷っている方は、ぜひこの「デニール数」と「コーティング素材」の違いを参考に、ご自身のスタイルにぴったりの1枚を見つけてみてくださいね!

